誰が言ったのかは知りませんが、「ジャズはブルースに始まりブルースに終わる」という言葉があるそうで。
わたくしは「ブルースに終わる」という境地には達していませんが、ブルースからジャズを始めたのは事実。
20代も終わりのころ、はじめてジャズのセッションに行って、よくわからぬまま吹き散らかしたところお店のマスターに気に入られ、「毎週セッションやってるから、1年間Fのブルースを吹いとき」と言われ、1年間毎週Fのブルースを吹いたものでした。
で、ブルースというのは音楽のフォーマット(楽式、様式)みたいなもので、12小節がひとかたまり(1コーラス)になっています。
このブルースのコード進行、いろいろバリエーションがあるんですが、わかりやすく解説している動画がYou Tubeにありまして、ジャズ初めたての人にはとてもおすすめ。
英語に抵抗感がなければぜひ。
抵抗感があるなら、ちょっとした説明を書いておきますので、参考にしながら見てください。
Progresiones de acordes de Blues - Part 1
0:00-
基本的な3コードブルース
|C7|C7|C7|C7|
|F7|F7|C7|C7|
|G7|F7|C7|G7|
1:04- バリエーション1
2小節めをIV度のセブンスコードで置き換える。
|C7|F7|C7|C7|
|F7|F7|C7|C7|
|G7|F7|C7|G7|
1:46- バリエーション2
9-10小節めをiim7-V7で置き換える。
|C7 |C7|C7|C7|
|F7 |F7|C7|C7|
|Dm7|G7|C7|G7|
2:36- バリエーション3
6小節めをIV度のディミニッシュコードで置き換える。
|C7 |F7 |C7|C7|
|F7 |F#dim7|C7|C7|
|Dm7|G7 |C7|G7|
5,6,7小節めでF-F#-Gと半音であがっていく流れがいい感じ。
3:55- バリエーション4
|C7|F7|C7|C7|
|F7|Fm|C7|C7|
|G7|G7|C7|G7|
6小節めをIV度のマイナーコードで置き換える。
5,6,7小節めでA-Ab-Gと半音でさがっていく流れがメランコリー。
4:53- バリエーション5
8小節めをVI度のセブンスコードで置き換える。
|C7 |F7|C7|C7|
|F7 |F7|C7|A7|
|Dm7|G7|C7|G7|
A7はDm7をトニックとみたときのドミナントコード。
例にあげている曲では、A7をii-Vに分解。
|C7 |F7|C7|C7 |
|F7 |F7|C7|Em7 A7|
|Dm7|G7|C7|G7 |
A7にb9thの音はいい感じにサウンド。
6:23- バリエーション6
7-8小節めにはいろんな置き換えのパターンがある。
7:45 RECAP(おさらい)
|C C7|F F#dim7|ConG G7+5|Gm7 C7 Gb7|
|F7 |Fm6 Bb7 |C Dm7|Em7 Ebm7 |
|Dm7 |G7 G7+ |C | |
これ、おさらいになってるか?(笑)
Progresiones de acordes de Blues - Part 2
0:14- バリエーション7
11-12小節めについて。
この2小節は、コーラスの最初につなぐ部分でターンアラウンド、もしくはターンバックと呼ばれます。
|C |G7 |
|C Am7|Dm7 G7|
|C A7 |D7 G7|
|C Eb7|D7 Db7|
1:01- 2つのブルースコード'クリシェ'
クリシェというのは、フランス語だそうで、常套句とか決まり文句という意味。
和音の構成音が半音づつ上昇または下降する、よくある(ありがちな)コード進行。
知っておいたほうがいいんですが、ジャズセッションでやるブルースの11-12小節めにこれが使われることはあんまりないです。
ジャズじゃない、ブルースセッションではよく出てくるのですが。
ジャズ初めたんですけどー、っていう方が、がんばって理解するのはここまででいいと思います。
1:42- バリエーション8 メジャーブルース
2小節めをツーファイブ進行にとるって話でAu Privaveが出てくるんだけど、この曲のテーマをそんな風に考えて吹いた記憶がない。
2:18- バリエーション8
|C7 |Bm7 E7|Am7 D7|Gm7 C7|
|F7 |Fm7 |Em7 |Ebm7 |
|Dm7 |G7 |C Am7 |Dm7 G7|
コンファメーションと混乱するBlues For Aliceのお話。
あとは、ですね。
そういうのもあるのねーって流してオッケー(笑)