移調
おたまじゃくしやフォーマットまで整えた譜面を作ると、何が便利って移調が容易なこと。
手書きでは大変ですが、パソコンなら一瞬。
ボーカルの方とかで、譜面書くのが苦手な人でも、まず売ってる譜面を見ながら入力して、それから自分の歌いやすいキーに移調すれば間違いも少なくなります。
移調はとても簡単でして。
まず、「編集」タブから「すべて選択」で譜面全体を選択します(Ctrl+aでもオッケー)。
次に、「音符」タブから「移調」を選択。
ここで、移調先の調を選びます。
ハ長調にしたければ、「調で」の方でやればいいですし、「音程で」というところにチェックを入れれば短3度上、とかいう移調もできます。
ここでは、ハ長調にしてみました。
瞬時にできます。
ありがたや、パーソナルコンピューター。
移調楽器用譜面
トランペットやテナーサックスのようなB♭管の楽器、アルトサックスのようなE♭管の楽器用の譜面は別の方法でも作れます。
アルトサックスはE♭管。アルトサックスの「ド」は実音の「ミ♭」。
in E♭の譜面を作りたいとき。
まず、画面上の方の「合奏調(実音)」というところを見てください。
たぶん、はじめは、周りの色とおんなじ状態だと思います。
ここで、この「合奏調(実音)」というあたりを左クリックすると、ボタンが押されたような形になるかと思います。
でも、譜面はなんにも変りませんよね?
まずこのボタンを押すことを忘れずに。
次に、譜面のおたまじゃくしのいないところを右クリックして、「譜表のプロパティ」を選びます。
すると、こういう画面が現れます。
下のほうにある、「移調して再生」というところをいじくります。
アルトサックス用の譜面で、「ド」と書いてあったら、短3度上の「ミ♭」が鳴ってほしい。
なので、「短3度」を選択して、ラジオボタンは「上」のままで。
(トランペット等のB♭管なら、長2度を選択して「下」を選びます)
すると。
何も変わらないと思います。
なぜかというと、さっきの設定は、移調楽器用の譜面をどうするか、を設定したわけですが、現在は、「合奏調(実音)」のボタンが押されていて、実音表記になっているからです。
で、さっき押した「合奏調(実音)」のボタンをもう一度押します。
めでたく、アルトサックス用の#が1つついた譜面がでてきました。
自分がアルトサックスプレイヤーで毎回こういうことをしたいならば、最初につくるフォーマット、ひな形にこの設定をしておくと便利です。
気をつけないといけないのは、今、合奏調(実音)で入力しているのか、in E♭の状態で入力しているのかの把握。
間違うと悲しいことになります。
(間違って作りきった場合は前述の「移調」で対応するわけですが)