チキンをきちんと(3)
えー感じのソロやなぁ、と思うわけで。
昔、何も考えず、これを真似して吹いてました。
これ、何がえー感じなんかなぁ、と、わたしなりに考えるわけですが。
Chickenのイントロのベースラインってこんなのです。
6度のGの音が、なんか、のほほんとした雰囲気に感じられます(わたしには)。
で、じゃぁ、B♭6的なイメージで、B♭、D、F、Gの音だけでアドリブを取ると。
のほほんし過ぎて、ちょっとイマイチ。
そういえば、B♭7だから、B♭のBlue Note Scaleが使えるやんね、と、B♭、D♭、E♭、E、F、A♭の音階で攻めてみると。
そればっかりだとブルージーに過ぎてイマイチ。
さっきの譜面、6度の音を赤くして、ブルーノートの音を青くしてるんですが。
のほほんな6度の音とブルージーな#9thの音が程よく行ったり来たりして混じってるなぁ、と。
そういうところが音使い的に「えー感じ」なんだと思ってます。
続く、2コーラス目。
4小節目は前半、半音階で降りてきて3拍めあたりからB♭のオルタードスケールにいきます。
それで降りて行って、E♭7の3度、Gにつながる。
9小節目からのC7×4小節。
前半戦はいちおうC7のコードトーン付近ですが、11,12小節目は、B♭のブルーノートスケール。
お前、B♭のブルーノートスケール一発では無理って言ったやんけ、という罵声が飛んできそうですが。
いや、そのへんは、センスとバランスの問題でして。
C7のとこでも全然使えます。
はい。
最後の4小節もかなりブルノートスケール押し。
かっこいー。
ところで。
5小節目のE♭7の部分。
E♭7の上に9thを積んで、上4つだけとると、Gm7(b5)、Gのハーフディミニッシュのコードになります。
それのアルペジオで上がって、半音上げて下がってくる。
こういうの、チャーリーパーカーが循環の曲とかでやってたんだよねー、ってこのおじいちゃんが言ってました。