George RobertとPhil Woodsのアルトサックス2管のアルバムに「Soul Eyes」というのがあります。
これ、なんせご機嫌なサウンドで、大好きなアルバム。
この中にある『Blues for C.T.』って曲が今回のテーマ。
いい感じの曲で、2管でやったらかっこいいだろうなぁ、とか思って、やってみるんですが、やってみると、意外と、ソロを取るのが難しい。
コード的にはさほどややこしいところもなく、すぐ吹けそうで、まぁ、すぐ何かは吹けるんですが、なかなか、かっこよくは吹けない。
そういうときは、さぁ。コピー!!
それしかない、ことはないでしょうが。
わたしは、まず、コピー。
この曲に興味を持つ人は9割がたアルトサックス奏者でしょうから、in Ebの譜面で話をします。
フィルウッズさまのソロ、1コーラスめ。
最初のとっかかり部分、この速さで吹くの、けっこう難しいです。
これはもう練習あるのみ。
いわゆるバップ的フレーズ。
コーラスの2小節目はF#7のhmp5↓(ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロー)とかいうやつ。
1拍めのレミド#シあたりの音の豪快さがフィルウッズさま。
3小節目のBm7→Bb7の部分。
3拍めは、B♭m7のアルペジオ。
B♭7(#9)をみたとき、#9の音を使って3度の音を抜いたらB♭m7になるからか。
これ以降も、Bm7で吹いたフレーズの半音下がり、みたいなことが何度かでてきます。
4拍めは、次のAm7を先に食ってる感じ。
4小節目、3拍め。ド#に聞こえるのですが、レ、かも。
こっちの方がしっくりくるので、勝手に変えて、これで練習しました。
最後の部分、Billie's Bounceのテーマ引用かと。
こういうの、フィルウッズさま、堂々とやります。
フィルウッズさまがやるとかっこいいが、我々がやると、果たして、、、?
ところで、この部分、アーティキュレーションに気をつけて聴いてみると、結構おもしろいです。
13、14小節目。
「ジャズにおいては、8分音符が並んでいる場合、長さは2:1の比率にして、裏の音符をタンギングして強めに吹くべし」という都市伝説があって。
高校生くらいのときにそう聞いたかなぁ。
わたしも、はじめは、そうなのか、と思って信じていたのですが、実際にはその法則が当てはまらないことが多々。
このケースも全然当てはまらない。
むしろ裏の音を「のんでる」感じ。
長さ的にも、3:1の方が近いかも。
このあたりが、ジャズの難しいところ。
いちおうC譜ものっけておきます。