Blues For C.T.-George Robert(1)

George RobertとPhil Woodsのアルトサックス2管のアルバムに「Soul Eyes」というのがあります。

 

これ、なんせご機嫌なサウンドで、大好きなアルバム。

この中にある『Blues for C.T.』って曲が今回のテーマ。

 

いい感じの曲で、2管でやったらかっこいいだろうなぁ、とか思って、やってみるんですが、やってみると、意外と、ソロを取るのが難しい。

 

コード的にはさほどややこしいところもなく、すぐ吹けそうで、まぁ、すぐ何かは吹けるんですが、なかなか、かっこよくは吹けない。

 


そういうときは、さぁ。コピー!!

それしかない、ことはないでしょうが。

わたしは、まず、コピー。

この曲に興味を持つ人は9割がたアルトサックス奏者でしょうから、in Ebの譜面で話をします。


フィルウッズさまのソロ、1コーラスめ。


最初のとっかかり部分、この速さで吹くの、けっこう難しいです。

これはもう練習あるのみ。

いわゆるバップ的フレーズ。


コーラスの2小節目はF#7のhmp5↓(ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロー)とかいうやつ。

1拍めのレミド#シあたりの音の豪快さがフィルウッズさま。

 

3小節目のBm7→Bb7の部分。

3拍めは、B♭m7のアルペジオ。

B♭7(#9)をみたとき、#9の音を使って3度の音を抜いたらB♭m7になるからか。

これ以降も、Bm7で吹いたフレーズの半音下がり、みたいなことが何度かでてきます。

4拍めは、次のAm7を先に食ってる感じ。

 

4小節目、3拍め。ド#に聞こえるのですが、レ、かも。

こっちの方がしっくりくるので、勝手に変えて、これで練習しました。

 

最後の部分、Billie's Bounceのテーマ引用かと。

こういうの、フィルウッズさま、堂々とやります。

フィルウッズさまがやるとかっこいいが、我々がやると、果たして、、、?

 

ところで、この部分、アーティキュレーションに気をつけて聴いてみると、結構おもしろいです。

13、14小節目。

「ジャズにおいては、8分音符が並んでいる場合、長さは2:1の比率にして、裏の音符をタンギングして強めに吹くべし」という都市伝説があって。

高校生くらいのときにそう聞いたかなぁ。

わたしも、はじめは、そうなのか、と思って信じていたのですが、実際にはその法則が当てはまらないことが多々。

このケースも全然当てはまらない。

むしろ裏の音を「のんでる」感じ。

長さ的にも、3:1の方が近いかも。

 

このあたりが、ジャズの難しいところ。


いちおうC譜ものっけておきます。