ファンク系セッションで頻繁に演奏されるHerbie HancockのCantaloupe Island。
1964年のアルバムEmpyrean Islesに入っています。
Empyreanてのはあんまり聞きなれない単語なんだけど、天空の、という意味で。
Isleは小島とか。
天空の小島。
その中に入っているCantaloupe Island。
Cantaloupeってずっとどこかの地名と思ってたんですが、赤い果実のメロンのことなんですね。
メロン島。おいしそう。
Hancockの曲でFunk Sessionでよく演奏されるものに、Watermelon manってのがありますが、これは直訳するとスイカ男。
フルーツシリーズです。
さて、カンタロープアイランド。
譜面にするとこんな感じかと。
テーマの6小節めのCの音がまず謎の部分。
Hancockの元のアルバムはC♮ですが、C♭で演奏されることも多い。
たとえば、これとか。
こういうのが、ジャズのよくわからんところ。
この部分、コードとしてはD♭7で、ピアノの定番リフは必ず「C♭」=「D♭に対する7thの音」を弾いてます。
ピアノリフがC♮になっているのは聞いた覚えがない。
どっちかというと、テーマの音もC♭にしといたほうが好きなので、セッションでやるときはC♭で統一してます。
どっちかに統一しとかないとおかしなことになることは、はっきりしているかと。
テーマ3段目のDm7、鍵盤は、G、C、Fの4度積みで弾くのが定番。
なんで、管楽器でハモりいれるときも、4度でとった方が、なんかいい感じになります。
さて、この曲のアドリブをどうするか。
昔、この曲、苦手でした。
Dm7のとこがいまいち何していいかわからんかったし。
D♭7のとこもいまいちうまいこといかないし。
安心できるのはFm7だけ、みたいな。
You Tubeみてても、これをコピーしたらいける、みたいのがイマイチ思い当たらない。
かっこいいのは、すごすぎて参考にならんかったり。
なんで、考えながら、なにかしら、ヒントになることを書いていければと思います。
今回は、あんまりヒントにならないネタ。
トランペッターNat AdderleyのCantaloupe Island。
初めの2コーラスくらい、ほとんどFm一発で吹いてます。
F、A♭、B♭、C♭、C、E♭のブルースっぽい音列。
D♭7でもお構いなしに長7度のCがきますし、
Dm7でもかまわずFmのペンタがきます。
どないやねん。