スケール練習をするとき。
Fm7とDm7に使ったした「ドリアン」というスケールは、構成音としてはそれぞれ、E♭のメジャースケール、Cのメジャースケールと同じです。
いちおう、全キーのメジャースケールは練習した、という人なら、やったことある動きなので、さらっと吹ける。
でも、D♭7に使った「リディアン♭7th」というスケールは、何かのメジャースケールとは違うので、慣れないうちは吹きにくいと思います。
隣の音との音程(インターバル)を見たとき、1つ特徴的なのは、「半」「全」「半」というもの。
これは、メジャースケールにはない組み合わせの並びです。
まず、ここを重点的に練習して掴む、というのがよいかと。
この音列、映画「マルサの女」で覚えたので、自分の中では、勝手に「マルサの女音列」と命名しています。
この4音を使っていろいろフレーズを吹いて、慣れてみましょう。
慣れてきたら、もう1音くらい足して。
さらにもう1音。
ここまでくるとほぼスケールの音を全部使っています。
使ってないのは、ルートのD♭のみ。
ちょっと違う角度からみて。
Fのドリアンのスケール、とD♭のリディアン♭7のスケールを使って、3和音を作ってみます。
ドリアンのスケールを使ってできる3和音は、メジャーか、マイナーか、マイナーの♭5th(ディミニッシュ)の3種類。
D♭のリディアン7thのスケールを使ってできる3和音は、その3種に加えて、メジャーの#5(オーギュメント)の和音が出てきます。
この3和音を軸にしていくと、クセのあるフレーズが作れます。
まぁ、音を足していけば、さっきと同じ話になるわけですが。
スケールを羅列するだけではいまいちフレーズにならないという場合、何かしらポイントを置いて考えるとよいのでは、と思います。
余談ですが、構成音で考えたとき、
D♭のリディアン♭7thスケールは、Gのオルタードスケール と同じ。
またA♭のメロディックマイナースケールとも同じ、ということも、覚えておくと便利です。