Charles Parkerのもっとも優れた弟子と評されるSonny Stitt。
ビバップなるものを勉強したとき、よく聴いたアルトサックスプレイヤーです。
この人も、聴いた瞬間、あ、Sonny Stittって分かるプレイヤー。
けっこう雑なところもある気がするんだけど、めっちゃスイングしてて魅力的。
まず、テーマ部を採譜。
随所に現れる速いパッセージが、ソニースティット感満載。
3-4小節め。
Bm7のところ、♭5の音が久しぶりにでてきます。
でも、E7のところは♭9感はなし。
ナチュラルの9thをイメージしたフレーズ。
2回目のレッテルAの7-8小節め。
よく見たらただのC7のオルタードスケールなわけですが、なかなか、吹くのに勇気がいるフレーズです。
次のトニックの音に解決していく感がなく、オルタードの音使いで吹ききってしまうからだと思うんですが。
次は、ソロコーラスを見てみます。
初めの3-4小節め。
3小節目の2拍めから4小節目の頭にかけては、E7のBeBopスケールを吹いています。
ちょっと前からE7に切り替わってる感じ。
4小節目のE7のところは、前半はナチュラルの9thを吹いていますが、後半はオルタードな音使いです。
1小節の間、おなじスケールである必要はありません。
でも、前半オルタードで後半ナチュラル9thというパターンは少ないかも。
Bメロの5小節めからの速いパッセージ。
アプローチノートの使い方のサンプルフレーズのようです。
5小節目の3拍めからのフレーズと、8小節めのフレーズ、おんなじなんですよね。
THE 手癖、的な。
この速さで吹けないとしても、8分音符で並べてもこういう音使いは使えるので参考になります。
2回目のAの5-8小節めも、ベタでいい感じ。
Am7のところをAm7-E7-Am7(Ⅰ-Ⅴ-Ⅰ)に分解したアルペジオに。
Gm7のところは、ファ# - ファ - ミのクリシェをイメージしたアルペジオ。
こういうのも、いろんなコードで出来るようにしたいものです。
わかりやすくて、かっこよくて、いいソロですね。
C譜は下記です。