いなたい系のテナーサックスプレイヤー。
Wikipediaに、「ジョン・コルトレーンほど鋭くもなければスタン・ゲッツほど円やかでもない音色」ってありました。
そういえばそうだけど。。
まず、音域合いませんがE♭譜面で書きます(B♭譜面は下の方に)。
Kenny Garrettの後に聴くと、分かりやすくて、安心して聴けます。
毎度こだわってみている、3~4小節めのBm7(♭5)-E7のところ。
1コーラスめはBm7(♭5)-E7(♭9)の音使いで、
2コーラスめはBm7-E7の音使い。
これ、昔採譜して、不思議だったんですよね。
なんで、毎回違っていいものなんだろう、と。
最近は、まぁ、そういうもんだんだろう、と慣れてしまいました。
コード進行で、別に守らねばならぬ憲法とか法律とかではなくて。
おおまかなアウトラインというかガイドラインみたいなもんで、けっこう自由度があるものだ、と理解しています。
1コーラスめの2~3小節め、と、8小節めに似たような動きが出てきます。
もともとスケールトーンだけで作るフレーズに、全音下の音(スケールトーン外)を追加して、全音インターバルの2音が半音で下降していくもの。
こういうのがさらっと吹けるようになるために、全音インターバールの2音の半音下降、半音上昇とかいうのを練習しておくとよいです。
1コーラスめの23小節め、2コーラスめの16小節め。
ドミナント7thのところの音使いが似ています。
13thと、♭13thが同居するフレーズ。
オルタードスケールは♭13thはあるけど13thはない。
コンディミには13thはあるけど♭13thはない。
昔は、アヴェイラブルノートスケールという法律があって、そのいずれかを選択せねばならない、とか思っていたので、こういうフレーズの理解に苦しんでいた(大袈裟)ときがありました。
いまは、慣れてしまって、「ちょっとオルタードテンションが混ざったよくあるフレーズ」、というふうに思っています。
(なにか、スケール名あるんだろうか。あるかもしれません。笑。スケールの名前覚えても、プレイには関係ないんで。)
このフレーズ、9thの音を♭させると、もうちょっとオルタード寄りになって、それはそれで使えます。
2コーラスめの7-8小節め。
C7のところを裏コードのF#7に置き換えて、もろに1度5度のアルペジオにして、半音下降していきます。
こういうのって、Phil Woodsでもよく聴くパターン。
Phil Woodsのは、よくオルタネートフィンガリングとともに出てくるイメージがありますが。
2コーラスめの23~24小節め。
定番のクリシェ。
ほんと、定番なんですね、こうやってみてると。
これくらい、ソロ、採譜して練習したら、たいぶ、ものになりそうな気がしませんか?
C譜とB♭譜も書いておきます。