冬場、チューナを見ながらは楽器を吹き始めると、はじめはすごく音が低いです。
E♭吹いているのにチューナーがDって表示することもある。
半音の半分以上低いってこと。
サックス中の気体温度が下がると音の高さが下がるっていうのは知っているのですが、チューナーで見たとき何CENTに相当するのか、あんまりわかっていなかったので計算してみました。
サックス中の気体温度は、サックスの外の温度と、吐く息の温度のバランスで安定するんだと思います。
よくわからないんですが、仮に27℃で安定するとして。
27℃のときにA=440Hzにあう状態だったとします(それくらいのマウスピースの差し込み具合)。
サックス中の気体温度と音の高さの関係は右表のような感じ。
吹き始めた瞬間冷え切っていて10℃くらいで、最終27℃くらいになるなら、50CENTくらい変わる。
チューナーでいうと、左端(-50CENT)から真ん中にくるくらいの変化。
感覚的にもあっている気がします。
てか、あらためてこの数字眺めると、けっこう温度にシビアですよね。
わりとひんやりしたハコの演奏で、長めのMCとかしたら、3℃くらいすぐ下がりそうだし。
スポットライトぎらぎらのライブハウスだったら3℃くらいすぐ上がりそうだし。
それであっさり10CENTくらい狂うわけで、なかなか大変。
とりあえず、吹き始める前に、息をしっかり吹き込もうと思った次第です。
<メモ>
周波数f ∝ 音速C
C=331.5+0.61*t[m/s] , tは温度[℃]
基準の周波数f0のとき、fのCent表示
=1200*Log(f/f0,2)
※周波数2倍,1オクターブ上が1200cent, 半音が100cent